中国の住宅形態

日本と中国の住宅事情の大きな違いは「住宅の形態」でしょう。

中国では、一戸建ての住宅は非常に少なく、別荘(ヴィラ)と呼ばれる一戸建ての住宅もありますが、賃料も割高で、それは外国人や中国の極一部の方達を対象とした高級住宅物件です。

こちらでの一般的な住居というのは、所謂アパート&マンションです。

中国語で【公寓(ゴンユゥ)】と言います。

この【公寓(ゴンユゥ)】にも、6階建て位の低層マンションと、【高楼(ガオロウ)】【大厦(ダーシャー)】 と呼ばれる高層マンションがあります。

ローカル・マンション物件と言うと、外国人には住みづらいイメージがありますが、最近では、新築の綺麗な高層マンションも増え、住み易い環境になっています。

実際、外国人のほとんどが、こういった公寓にお住まいになっています。
「企業オーナー物件」と「個人オーナー物件」

中国の賃貸物件には、「企業オーナー物件」と「個人オーナー物件」があります。

分かりやすく、図にするとこんな感じです。

図右の個人オーナー物件のABCD・・・は、それぞれがオーナーです。

 

「企業オーナー物件」というのは、企業がマンションやヴィラ等の居住区を一括して運営管理している賃貸物件のことです。 日本人が多く住まれているところは、主に、日系企業の管理しているサービスアパートメントでしょう。

こちらでは、日本語での応対、クレームへの敏速な対応で日本式のサービスを受けることができ、 市内循環シャトルバスや通勤・通学バス等があったり、日系スーパーやレストラン等のテナントが入り施設が充実し、セキュリティー対策の整った環境で、日本と変わらないような、場合によっては、日本よりも上質な生活が期待出来ます。 ただし、様々なサービスが付加されている分、やはり一般的な賃貸住宅に比べると、賃料は割高になります。

 

「個人オーナー物件」というのは、個人で自分の住んでいた物件や投資目的で購入した分譲マンションの物件を、賃貸に出す物件のことです。

こちらの場合、お部屋の内装も家具家電も、諸々条件も異なります。 マンションの管理事務所は、当然のことながら、中国語のみの応対となります。 また、「企業オーナー物件」と大きく違うのは、管理事務所が全てのお部屋を運営管理しているわけではありませんので、クレームの対応時、管理事務所側で判断しかねる場合は、「個人オーナー」の同意が必要になる場合があります。

入居者の要望対応やトラブル発生時の対応も、「企業オーナー物件」とは違い、個人其々です。 上に挙げた日系サービスアパートメントのようなサービスはありませんが、それなりに家賃も割安で、 対応も交渉次第です。ある程度の妥協は必要でしょう。 やはり、信頼出来る仲介業者にお願いするのがベストでしょう。