重陽節

古人は9を「陽数」(陽の数字=奇数)として、陽の重なる9月9日のことを「重陽」と呼んだ。

 

今年の10月17日は重陽節(旧暦9月9日)で、中国では敬老の日としても知られている。

多くの地域では、小高い山に登って久しく会っていない家族や友人をしのぶ、酒を飲む、菊を鑑賞する、茱萸(ゴシュユ)を生ける、重陽節を祝うお菓子を食べるといった方法でこの祝日を過ごす。

 
今回のテーマは「無錫で重陽節に何を食べる?」
重陽餻(ケーキ)

隋唐(581‐907年)の時代では、重陽節の日はまさに黍(キビ)を収穫する季節だった。そして当時の人々は取り入れたキビを原材料としてケーキを作っていた。当時のお金持ちはケーキにナツメと栗も加えてもっと美味しくしたのは一般的だった。
北宋時代(960‐1127年)の末年になると、重陽餻(ケーキ)の種類はさらに豊富になってきた。ザクロ、栗、銀杏、松の実などの具で作られた重陽餻が幅広く人気を集めていた。重陽餻の外観をよくするために、当時の人は作り上げたケーキの上に旗を挿した。

 

色々な重陽餻

明の時代(1368-1644年)には、重陽餻を子供の額に置くということが流行し始めた。それは幸運を祈り、祝福の気持ちを表すための風習だった。*中国語では「餻」(読み方は「カオ」、意味は「ケーキ」)と「高」(読み方は「カオ」、意味は「順調」)は同音からだ。

 

 

大閘蟹(上海ガニ)菊

食欲の秋!

旬の大閘蟹を気軽に堪能しましょう!
無錫の太湖は地元でも有名な大閘蟹(上海ガニ)の産地だ。重陽節の日はちょうど年に1度の「上海ガニ」の収穫シーズンを迎えている。菊の花を鑑賞しながら、カニと酒を堪能するのが重陽節の醍醐味といえる。
菊2018.10.17酒菊酒は菊ともち米、クコ、麹(こうじ)で醸造されるもの。味が甘いため気持ちを落ち着けるほか、肝機能を調節して目の働きを回復させる効果がある。そして若さを保ち、寿命を延ばすため、古代から重陽節で飲まなければならない物だとされてきている。

 

 

 

重陽節

高い所に登り菊酒を飲んで一年の災厄を払うという習わしもある。

 

重陽節で柿を食べる習慣には、「朱元璋(明の初代皇帝)が柿で喉を潤す」という歴史の故事がある.

柿にはスクロースやフルクトース、ブドウ糖などの炭水化物のほか、たんぱく質やビタミンC、カルシウム、リンなども豊富に含み、栄養たっぷり。そして、明の時代から現在まで、柿の人気は衰えを知らない。

 

羊肉麺
重陽節の美食羊肉麺秋は羊肉を楽しむ絶好のシーズンだ。
中国語の「羊」と「陽」は同音で、重陽節で羊肉麺を食べることには「陽気満々」の意味が込められている。羊肉は身体を温める食べ物で、体内の陽気と耐寒力を高める働きがあるので、秋に羊肉麺を食べるのに大変適している。
重陽節今回は「無錫で重陽節に何を食べる?」についてご紹介いたしました。これから引き続き無錫のグルメや観光スポット、生活スタイルなど無錫ならではの魅力を紹介させていただきます。皆さん、何か無錫に関して知りたいことがあれば、ぜひメッセージをご送信ください。