無錫へ来て2年、人関係の仕事をしてきましたが、あらためてレッドオーシャンだなと感じる次第です^ ^ ;
1番高いハードルは、人不足による費用の高騰でしょう。企業にとっては、基本賃金の上昇に加え、採用時に必要になる奨励金も年々高騰しています。一昨年で1万元、昨年で1万三千元。この金額はその年の最高額ですが、1年を通して基本的な給与支払いのみで人を採用できるのは、3月から6月までなのです。
先日、現地スタッフと話している際に、「規制など必要なのでは?」という問いを振って見ました。対して、即答で返ってきたのが「規制をかけると人集めをする責任が出てくるので、それはない。」と一言。言われてみれば、言わずものがな。
無錫で働く多くの人たちが地方から出稼ぎで来ています。地方には良い仕事がなく、或いは賃金が安いから沿岸部へ来るのです。日本でも農家の方が自動車工場などへ期間工へ出るという話をよく耳にしました。
高校時代の友人の話ですが、彼は時期に合わせてタクシードライバーと期間工で仕事を回している人がいます。車が好きで、半年車に乗って、半年車関係の工場に行くなんてことをしていたようです。気づくと連絡が取れず、ある日突然が連絡が来るという、、、。
脱線しました。彼の場合は特殊ですが、普通に出稼ぎに出てくる方々は、不本意ながらも家族や地元から離れ仕事をしに来るんですね。そろそろ春節で、無錫からは人がどんどんといなくなっています。大きな荷物を抱えた人をバスや駅で見かけることが多くなりました。人を集めなくてはならない立場としては苦しいのですが、正月の気分を日本で味わいたいなぁと思ってしまう身では、気持ちのある部分では納得してしまうのです。、、、でも、ギリギリまで出来れば帰らないでほしい(涙。
ところで!2018年ですね ^ ^ // 2003年に中国に来た私は、単純に引き算をして在中15年になります。当初は駐在でしたし、通貨レート差や中国の発展度からしても、また工場-アパート間の直送往復ということもあって、そんなことを感じたこともありませんでした。それが、出稼ぎ感。
ここ数年、発展してしまった中国に来ていることで、この出稼ぎ感が勢いを増して気持ちの上を覆うのです。しかも、生活費なども非常に高騰しており、住みにくくなって来た。いや逆に住めなくなって来た。
日本から中国へ、中国内陸部から沿海部へ。
嗚呼!気持ちは一緒かもしれない、、、。