サービスアパートメントについて
日本でも最近では、高級なウィークリー・マンションなどのことを サービス・アパートメントと呼ぶようになりましたが、中国で言う サービス・アパートメントとは、主に中期~長期滞在する外国人向けに 造られたアパートメントです。
ホテルと違い、キッチン・リネン・照明・家具・家電などが、既に完備 されているので、入居後すぐに生活が始められ、中期滞在する上で、 自分らしく快適に生活し易い環境と言えるでしょう。
また、一言でサービス・アパートメントといっても、サービス内容は、 セキュリティーと清掃のサービスだけを提供する簡易的な サービス・アパートメントから、スポーツジム、スパ等の施設が利用可能 な上、朝食サービス、クリーニング・サービスが付いたホテル形式の 高級サービス・アパートメントまであり、形式は様々です。
海外旅行や海外出張などで、中期(数ヶ月)現地に滞在するような場合に 利用するのには相応しいと言えますが、様々なサービスが付加されて いる分、やはり一般的な賃貸住宅に比べると、賃料は割高になります。
最近、無錫でも外国人が住んでも問題ないような物件が増えていますので、1年以上の駐在予定であれば、通常のマンションに住む方が得策でしょう。
無錫ではサービスアパートと呼べる物件は数件しかなく、通常のマンションを所有・借り上げ等でサービスアパートと呼んでいるところが殆どです。
同じマンションの同じ間取りと比べれば賃料が2倍近くになるところもありますが、住む方の付加価値の考え方かと思います。
お部屋探しでお問合せの前に
お問い合わせいただく前に、出来るだけスムーズにお部屋探しをする為に、
事前に準備しておいた方が良い事項を、以下にまとめてみました♪
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●ご希望居住区エリア
具体的なご希望があればそのエリアをお教えください。
●間取り
1DK~4LDK或いは戸建て…等、ご希望の間取りをお教えください。
●ご予算
お客様のご予算をお教えください。
●入居形態
単身でお住まいになるのか、ご家族帯同でお住まいになるのか をお教えください。
●住居周辺環境
人によって異なると思いますが、「近くに○○があった方が良い」 というようなご希望の周辺環境をお教えください。
ご希望の条件に優先順位をつけてみる |
勿論、希望を全部満たす物件が見つかれば、それに越したことはないですが、 そういうのは現実的に極稀。 ご希望の条件の中には「どうしても譲れない条件」と「譲れる条件」 があるはずです。 それを第三者に伝わるように、優先順位をつけてみましょう♪ そうすると、お客様ご自身の中でも整理出来るでしょう。
いつ頃お部屋見学が可能か? |
現時点で日本にいらっしゃる場合は、「いつ頃こちらにいらっしゃるのか」 「いつ頃お部屋見学が可能か」をお教え下さい。 別枠でもご紹介した通り、こちら中国では、個人オーナー物件が多い為、 個人の家主さんがお部屋の鍵を所持しているということと、 オーナー(家主さん)の都合もあり、言ってすぐに物件を下見するという ことも困難です。 お部屋の下見をする際には、事前にオーナーとアポイントをとっておく必要 があります。 ですので、お客様の「見学可能日」を教えておいていただくと、 比較的スムーズにご見学いただけるでしょう。 お客様のご予定に合わせて、ご案内の段取りを致します。
いつ頃の入居をご希望か? |
出来るだけ良い条件で、賃借しようと考える家主さんが多いのが現状です。 たとえ、お部屋を見学して、気に入り、入居意思を示したとしても、 正式な契約が出来るのがあまりにも先の予定だと、家主さんは良い条件で 早く賃借出来るお客様を優先してしまい、せっかく気に入った物件を 逃してしまうことになりかねません。 お部屋探しのカギは、「フィーリング」と「縁」・・・そしてタイミングです♪ ですので、お部屋を気に入って、入居意思を示すと同時に、 正式な契約を出来るくらいのタイミングがベストと言えるでしょう。
分からないことがあっても大丈夫!! |
お近くの日系不動産会社へ連絡してみましょう。
騒音
花火や爆竹の騒音
ローカルの物件に住んでいると、祝日や結婚式等のお目出度い日に敷地内で花火や爆竹を鳴らす習慣がある為、騒音に敏感な方には辛いかもしれません。
慣れればなんてことないんですが、休日の朝早くから爆竹や花火の音で起こされてしまうこともあります。
花火や爆竹の中国の昔からの習慣はクレームしたところで、聞いてもらえるとは思えませんが、内装工事の音や生活音による騒音であれば、物業管理会社にクレームすると、効果は別として、相手に注意してもらえるので、少しは改善が期待出来るでしょう。
日本から中国に移り、住まい環境がガラリと変わり、それだけでもストレスが溜まることも多いでしょうから、無理をして我慢せず、相手に注意を呼びかけるべきだと思います。しかし、こういった中国の独特の習慣や住宅事情を理解し、受け入れる覚悟もある程度は必要かもしれません。
日本と中国との住宅事情の違い
日本と中国の住宅事情の違いの一つに「騒音」の問題があります。
●上階・隣室の騒音~工事の騒音~
日本と大きく違うのが、中国ではコンクリート打ちっぱなしのままの分譲で、個人オーナー物件が多い為、オーナーが替わる度に内装をやり直したり、どのマンションでも内装工事が頻繁に行われてい
るのが実情です。
その為、長期間に渡って内装工事の音が鳴り響き、やっと終わったかと思うと、また他のお部屋の内装工事が始まったり・・・と、ストレスの溜まることが多いでしょう。
特にローカル物件では、内装工事を始めるからといって、周辺のお部屋に挨拶をするというような習慣はないので、余計に不快に感じてしまうかもしれません。
その点、日系のサービスアパートメント等の企業オーナー物件では、内装工事が頻繁に行われることはないでしょうし、あったとしてもキチンと事前の事情説明と挨拶をされていたりと、日本人には受
け入れやすいでしょう。
ちなみに上海では
夜18時~翌朝8時までと、祝日は、著しい騒音が出る作業をしてはいけない
という規定がありますが、無錫では規定が無く、各マンションの物業管理が規定しているところもあります。
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上階・隣室の騒音~生活音~
これは日本でもあり得る問題だと思いますが、周りに気を遣わず、朝晩関係なくバタバタと駆け回ったり、ドンドンと音が鳴り響いたり、大音量でTVを見ていたり・・・と、上階・近隣の生活音も気に
なります。
気になりだすと、敏感になり過ぎて、ドアの開け閉めの音や、椅子を引く音等、ちょっとした物音でも気になったり、ずっと我慢していると、精神的にも参ってしまいます。
上階のお部屋の騒音だと思っていたら、結局違うお部屋の騒音だった・・・とか、当の本人はそんな風に周囲に迷惑をかけていたとは全く気付いていなかった・・・などということもよくあることで
す。
ですので、早めに物業管理会社に相談して、原因を追及し相手に注意を促すことが問題解決の近道だと言えるでしょう。
中国の住宅形態
日本と中国の住宅事情の大きな違いは「住宅の形態」でしょう。
中国では、一戸建ての住宅は非常に少なく、別荘(ヴィラ)と呼ばれる一戸建ての住宅もありますが、賃料も割高で、それは外国人や中国の極一部を方達を対象とした高級住宅物件です。
こちらでの一般的な住居というのは、所謂アパート&マンションです。
中国語で【公寓(ゴンユゥ)】と言います。
この【公寓(ゴンユゥ)】にも、6階建て位の低層マンションと、【高楼(ガオロウ)】【大厦(ダーシャー)】 と呼ばれる高層マンションがあります。
ローカル・マンション物件と言うと、外国人には住みづらいイメージがありますが、最近では、新築の綺麗な高層マンションも増え、住み易い環境になっています。
実際、外国人のほとんどが、こういった公寓にお住まいになっています。
「企業オーナー物件」と「個人オーナー物件」
中国の賃貸物件には、「企業オーナー物件」と「個人オーナー物件」があります。
分かりやすく、図にするとこんな感じです。
図右の個人オーナー物件のABCD・・・は、それぞれがオーナーです。
「企業オーナー物件」というのは、企業がマンションやヴィラ等の居住区を一括して運営管理している賃貸物件のことです。
日本人が多く住まれているところは、主に、日系企業の管理しているサービスアパートメントでしょう。
こちらでは、日本語での応対、クレームへの敏速な対応で日本式のサービスを受けることができ、 市内循環シャトルバスや通勤・通学バス等があったり、日系スーパーやレストラン等のテナントが入り施設が充実し、セキュリティー対策の整った環境で、日本と変わらないような、場合によっては、日本よりも上質な生活が期待出来ます。
ただし、様々なサービスが付加されている分、やはり一般的な賃貸住宅に比べると、賃料は割高になります。
「個人オーナー物件」というのは、個人で自分の住んでいた物件や投資目的で購入した分譲マンションの物件を、賃貸に出す物件のことです。
こちらの場合、お部屋の内装も家具家電も、諸々条件も異なります。
マンションの管理事務所は、当然のことながら、中国語のみの応対となります。 また、「企業オーナー物件」と大きく違うのは、管理事務所が全てのお部屋を運営管理しているわけではありませんので、クレームの対応時、管理事務所側で判断しかねる場合は、「個人オーナー」の同意が必要になる場合があります。
入居者の要望対応やトラブル発生時の対応も、「企業オーナー物件」とは違い、個人其々です。
上に挙げた日系サービスアパートメントのようなサービスはありませんが、それなりに家賃も割安で、 対応も交渉次第です。ある程度の妥協は必要でしょう。
やはり、信頼出来る仲介業者にお願いするのがベストでしょう。
(情報提供:スコープ不動産)