ビーッとレーザー!…自動機として

無錫で色々なメーカー様を訪問しています。日系はもちろん、中国系も。欧米系や韓国系は、切り口がわからないのでゼロ。
訪問させて頂いた企業様にヒントを貰いながら、色々紹介していこうかなと考えています。今回は「レーザー」
レーザーと言うと「SF」。アイテムなら、レーザービーム、ビームサーベルとか、ライトサーバー。実際のところ分からないところが多いので調べてみました。
”レーザー(Laser)とは、光を増幅して放射するレーザー装置を指す。レーザーの名は、Light Amplification by Stimulated Emission of Radiation(輻射の誘導放出による光増幅)の頭字語から名付けられた。(Wikipedia)
増幅装置というと光のスピーカーみたいなものですかね…。私は「レーザー」が、SF映画などで”ビーッと光っているもの、そのもの”だと思っていたのですが、どうもその”光”を生み出す装置のことを指すみたいですね。
ちなみに「ビーム」は光の束。ライトサーバーは、光でなくて「プラズマ」。最近の映画?ネタだと「フォトンソード」なんてものがあって、これは「光の剣」とのこと。
さて、、、
この「レーザー」という装置、武器以外にも?色々な用途がございます。
身近なところでは、情報読み取り(DVDやバーコードリーダーなど)、手術(レーザーメス)、ポインター、などでしょうか?そして、製造業でも使うところでは、「位置決め」「切断」「溶接」「切削」「刻印」「穿孔」などなど。
レーザーが生み出す「力」にも色々と幅がありまして、目に入っても大丈夫なクラス1から、「散乱された光を見ても危険。皮膚に当たると火傷を生じたり、物に当たると火災を生じたりする恐れがある」クラス4まで、7段階あります。語弊は至極あると思いますが、焦点の合ってない虫眼鏡と焦点の合った虫眼鏡。
以前、板金屋さんと仕事をしていたのですが、2〜3センチの鉄材を切断できてしまうとか聞いたことがあります。出力の調整でなんでも出来てしまいます。飛んでる飛行機すらも撃ち落とせます。
そして、この怖いレーザー装置ですが、多種加工用としてはご個人でも購入できます。AmazonでもDIY用に売られています。金属用プラ用色々あります。お値段も色々です。
学生の頃、プラモデルの作成にバキュームプレスを自作したり、、、なんてことがプラモ好きの同年代では話題になるのですが、 – -;)3Dプリンターといい、最近はなんでも買えちゃいますね。
知り合いの自動機屋さんにレーザーの良いところを3つ聞いてみました、1)精度が高い、2)环保!ゴミが出ない、3)コストが低い。
精度が高いというのはなんとなく想像がつきますね。強いていうと、他の物理的手段(例えばノコギリやドリル)と比べてバリなどが非常に出にくいという副産物もあります。これが2番目のゴミが出ないでもあり、「切断」でいえば刃を使わないこと、「刻印」であれば印刷等の副資材が不要なことで、結果的に3番のコストが安いに繋がります。そして、レーザーは自動機に組み込まれるので人件費削減に貢献するわけですね。なるほど…人力の商売上あがったりですね。
ただコストに関しては、少し気をつけたほうが良いようです。
自動機の製造会社にはえて不得手があります。
「レーザーを専門に扱っていない会社に頼まないこと!」
もし頼んだ外注委託していた場合、20%〜30%ぐらいのコストアップになるようです。ただ実績を見破るのは難しいです。
ポイントが3つ
1. テスト機があり、発注前に様々な実証試験ができる。
2. 使用するレーザー仕様についてアドバイスを貰えること。
3. 技術者の経験年数5年以上
10年ほど前。中国の自動機会社というと、まだまだ任せることが出来ない。例えば、加工精度が荒い、調整が甘い、など色々あり、中々頼れるとろがなかったのも事実。が、知らないうちに、日本米国などのOEMを請け負うようにまでなっているようです。
いまやモノづくりというと中国なのかな…。