個人情報流出についてのご注意

9月18日に「個人情報の保護」についての記事をたかはしさんが寄稿されました。今回の私の記事も同じテーマになります。もう少し中国にある日系製造業寄りのお話にはなりますが…。

 

この個人情報の保護、中国でも大分重要視される様になってきたようです。特にBtoC 系の企業相手の訴訟で負けるケースも出てきているとか。たとえば、ある飛行機チケットを買った方が、直後に保険会社らしき会社から連絡があり、なんらかの被害を受けました。このケースでは、航空会社からチケット購入情報が流れたと見做さ、訴訟に負けたそうです。このように違反・違法と見做された場合、会社名が公開されてしまいます。こういったことから、個人情報を扱う企業軍は戦々恐々としているとか…。

 
しかし、製造業に取っての顧客は相手も企業ですから、少し危機感が薄くなりませんか?
私は余り関係ないと思っていました…
製造業もしっかりしないといけない個人情報の管理。

それは社員情報です。

 

履歴書、健康診断情報、出退勤情報、最近は指紋や顔認識等も使うので、これら全て個人情報です。
どこまでしっかり監視しなければいけないのか、正直これは継続して調査して、学んでいかなければならなそうです。が、まず注意しなければいけない事が二つあります。

 

1)離職した社員の個人情報は理由なく保持・保管してはいけない事。

例えば、個人のパソコンに残っていた。社内でブラックリストを作っていたなども非常にグレーなようです。
2)これら情報の移転を、妥当性なく行ってはいけない事。

例えば、福利厚生の充実を準備したいと思い保険会社に流した。関連会社や日本本社に社員情報を出した等も入るとか。
「理由」とか「妥当性」とか、会社視点でいくらでも考えついてしまいそうですが、これもしっかり法令にのっとって考えていかなければいけません。この「個人情報の保護」については急激に厳しくなりそうな流れがあるようです。関連機関に相談などしながら備えた方が良いでしょう。

以前は、こんな事考えられなかったんですがね…
数年前、上海で転職活動をしていた時、人材紹介会社から私の履歴書が流れた事がありました。なぜ分ったかというと、面接の翌日に別の紹介会社からオファーがあったからです(- – ;

 

日系大手でも流れちゃうんだと思ったものです。