大卒者採用について云々

中国では卒業式の季節ですね。すでに研修生として企業に入っている新卒生も多いと思います。読者様の勤める会社にも新しい顔があるのではないでしょうか?

採用面で気をつけなければならないのは、時期。例年9月から10月に会社の採用活動がはじまり11月には決まるといサイクルがあるようです。ここを逃すと新卒生は残っていません。私も人材市場にブースを出して新卒生を採用たことがあります。卒業前の数ヶ月を研修生として仕事をして頂いたことがありますが、卒業試験などで、突然抜けたりするのが痛いんですよね。中国で初めて採用したあの子はいまどこでなにをしているのか?気になるところです。

そして、もう一つ気をつけたいのが、卒業が近くなってきた4月ごろ。仕事面で不満があったり、定期的な面談でカバーしたりしておかないと、実際に卒業した時には別の会社に行ってしまうということがあります。仕事に卒業を待って仕事を決めるという方は、ほぼいないので、この二つの時期を逸すると今年は新卒なしなんてことになりかねません。日本とは、時期や風習がだいぶ異なるところに注意が必要です。

ちなみに、中国の大学進学率(本科+専科)は、年々伸びていて既に40%を大きく超えているようです。2020年に50%を超えることが目標だそうです。私が中国に来た2003年の頃は、10%に満たなかったようなので、非常に速いスピードで伸びていることになります。ちなみに2018年の大学卒業生数は820万人だそうです。

無錫では、大卒でもなかな良い仕事が見つからないという話を耳にします。まぁこれは、希望職種や給与条件が現実と違うということもあるで、その言っている本人を見てみないと何とも言えない部分もあると思います。

ただ、もう少し内陸へ入っていくと事情は異なるようです。

例えば、西安、武漢、成都、長沙などでは、都市をあげての新卒獲得合戦が始まっているようです。規模が都市ですから、様々な優遇策が取れます。例えば、3年で戸籍が取れる、部屋を借りる時・部屋を買う時の優遇策、などなど。省外からの新卒生獲得に特別予算を設置いている都市もあるようです。

今年から就業ビザの取得が厳しくなりましたが、やはり学歴や納税額など「よりよい人材」が優遇されるようになりました。こちらも同じ道理なのでしょうが、都市間で行われるのが中国ならではですね。

ネット上では、これから高齢化も進みますので、高級人材の他都市からの人口吸引は必要だとの議論もあるようです。無錫も頑張らねばです。